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信じ込み症候群 |
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「true believer
syndrome」とは、元売れっ子職業霊媒のラマー・キーンが、改心した後に書いた不朽の名著『サイキック・マフィア』において表現した認知障害の一種である。 信じ込み症候群とは、それがただのインチキにすぎないことが、決定的に証明されたあとでさえ、それを真実として信じ込み続ける認知障害のことである。こういった心の振る舞いは、自己欺瞞というかたちで、大なり小なり日常においても散見されるが、ラマー・キーンが、なぜわざわざそのように表現したかというと、職業霊媒として味わった異常事態が、ただの自己欺瞞という枠を飛び出しているほど凄まじかったからである。 インチキ霊媒として稼ぎまくったキーンは、良心の呵責に苦しみ続けていた。そしてついに、自分がやってきた全ての霊能力が、だけでなく、霊媒キャンプ全体がインチキで恥知らずな詐欺であることを告白した。
このときに彼が味わった異常な体験は、ある意味でホラー映画よりも恐怖度が高い。少し長いが評議会において、信者と同僚の前でインチキを洗いざらい暴露した後の下りを引用しよう。
いかがだろうか…霊媒術の全てが、まさに全てがペテンであることを告白し、相棒だったラウールさえ、それを認めざるを得ないほどラマー・キーンは評議会で熱弁を振るったのである。 その状況下において、これまでの「霊の言葉」に従ってラマー・キーンについた女性のイカレっぷり。そしてペテンを認めたラウールに従い続ける者… これが強烈な認知障害の一つであることに疑念の余地はない。
しかしながら、こうした症状を呈する人々が、社会的にも知的にも正常な範囲の普通人であることを考えると、理解に苦しまざるを得なくなる。 |
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