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 懐疑論者の教養


自然主義
(naturalism)



 懐疑主義の文脈における自然主義(naturalism)は、文学のそれではなく、哲学のそれである。

これはキリスト教圏だからこそ、より明確にする必要のあった哲学的世界観でもあり、日本人の多くは、普通の立場に感じるかもしれない。

自然主義が意味する「自然」とは、自然科学の「自然」と同じであり、超自然的存在者(神など)の介入など考えず、ただ存在する宇宙全体を意味している。

自然主義は、自然には目的論的な意味付けをする余地はなく、人間の欲求や願望とは無関係な存在だという仮定を採用した世界観であり、現在の自然科学が暗黙裡に採用している世界観は必然的に自然主義である。

自然主義の立場では、超常現象にせよ奇跡にせよ、それらの主張が明らかに物理現象のように思える場合、意思を持った超自然的存在が気まぐれに物理法則を無視する可能性を考慮することなく、もしそれが客観的な現実の出来事であるならば(現在の自然科学を拡張される可能性も含め)原理的には、自然科学によって扱えるだろうと考える。

自然主義は、機械論的な世界観によって生じるが、必ずしも無神論を含むわけではない。

たとえば、神即自然というスピノザの神など、神の直接的な介入を認めない理神論(deism)は、自然主義と両立する。

ちなみに、現在のアメリカでは完全に失われたが、アメリカ建国の父たちは、自然主義を採用しており、理神論の立場にあった。

 

 


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