懐疑論者の祈り


国会議事録 2010年竹島問題関連質疑

174-衆-外務委員会-08号 平成22年03月26日
174-衆-外務委員会-12号 平成22年04月14日
174-衆-安保委員会-05号 平成22年05月14日
174-衆-安保委員会-06号 平成22年05月28日


質疑:自民党新藤議員
答弁:岡田外相(当時)

要点:政権交代後、竹島のヘリポート開発など加速的に問題が悪化していることについて、発覚したことで質疑にいたる。外務大臣の岡田氏は、一環して韓国の「不法占拠」という単語を使うことを拒み続け、事態が思ったよりも悪い懸念が生まれた国会答弁。事実、事態は悪化し続けています。呆れるほど。

174-衆-外務委員会-08号 平成22年03月26日

○新藤委員――:――まず、岡田大臣にお尋ねします。我が国の竹島問題における基本認識、これはどういうことになっているんでしょうか。

○岡田国務大臣:私もこの国会の場で答弁を既にしておりますが、竹島の領有権に関する我が国の立場は一貫をしております。韓国側に対して累次の機会に我が国の立場を申し入れているところであります。今後とも、竹島問題の解決のために、より有効な方策を不断に検討しながら、粘り強く努力をしていきたいと考えております。

○新藤委員――:大臣、きちんと答えてくださいよ。何も言っていないじゃないですか。我が国の立場は変わっておりませんと言っているだけで。あなたが竹島についてどう思っているかということですよ。竹島は日本の領土なのか、そして竹島は韓国によって不法占拠されているということなのか、それを大臣としてきちんと言葉に出してもらいたいということです。どうですか。

○岡田国務大臣:当然、竹島は日本の領土であります。

○新藤委員――:不法占拠はどうなの。

○岡田国務大臣:その竹島を日本が占有していないことは事実であります。

○新藤委員――:いやいや、ちょっときちっと言ってくださいよ、あなた。何でそういうふうにすりかえるの。外務省のホームページにきちんと出しているじゃないの。どうして大臣が言えないの。竹島は韓国によって不法占拠されているかどうか、そのことをきちっと自分で答えてください――

○鈴木委員長:武正副大臣。(新藤委員「いや、大臣だよ」と呼ぶ)とりあえず副大臣から答弁して、それから岡田大臣に答弁してもらいます。

○武正副大臣:新藤委員にお答えをいたします。竹島は我が国の領土であるということで、今、竹島の現状については、実効支配ということでされている現状というふうに考えております。

○岡田国務大臣:今、副大臣が述べたとおりであります。

○新藤委員――:岡田大臣、あなた、何でそうやって言葉に出せないの。だれかの言ったとおりだとか、従来の見解のとおりだとか、どうして自分の言葉で責任持って言えないんですか。

きちっと言ってくださいよ。こんなことは基本中の基本なんだから、しかも、そのとおりだと言っているのなら、なぜ自分の言葉で言えないんですか。もう一度言ってください。

○岡田国務大臣:先ほど、私の言葉で申し上げたところです。

○新藤委員――:竹島は韓国によって不法占拠されているかどうかと聞いているんです。不法占拠されているんですか。

○岡田国務大臣:竹島は日本の領土であります。しかし、今、実効支配をするには至っておりません。

○新藤委員――:では、韓国の不法占拠は認めないんですね。どうですか。

○岡田国務大臣:もう私は何回もお答えしていると思いますが、そういう表現を使いたければそういう表現もできると思います。

○新藤委員――:だから、どうしてそれならそれで、その表現を使ってくださいよ。その表現を使って、あなたの口から聞きたいんですよ、僕は。竹島は不法占拠なんだということを聞きたいんです、あなたのお口から。

○岡田国務大臣:まあ、委員、そういう言い方で答弁まで指示される、そういう立場に私はないと思います。考えていることは一緒ですけれども、どう答えろということまで私は委員に指示される立場にはないと思います。

○新藤委員――:いや、指示をしているんじゃないんですよ。不法占拠をしているかしていないかということを聞いているんですよ。だから、それをしているかしていないかということを答えてくれればいいんですよ。言えないの。不法占拠をしているかしていないかということを答えられないんですかとお尋ねしているんですが。

○岡田国務大臣:先ほど来言っておりますように、竹島は日本の領土であり、そして現在、実効支配をしておりませんということを申し上げております。

○新藤委員――:ここまで言っても韓国が不法占拠しているという言葉を使いたくないということを、私は受けとめざるを得ないんです。そこまでなぜ言葉に出さないのか、私は不思議で仕方がありません。これはだんだんこれから明らかにしていきます。

それから、鳩山政権が発足して七カ月たったわけでございますが、総理、外務大臣、何度も日韓の首脳の機会がございますね、行ったり、来ていただいたり、また国際機会で。これまでに日韓の首脳間で竹島問題について、具体的にはどんなやりとりがあったんでしょうか

○岡田国務大臣:首脳間のことは私は十分に承知しておりませんが、私の記憶している限り、竹島について明示的にテーマとして取り上げたことはないものと承知をしております。私の外相会談では、少なくとも取り上げておりません。

○新藤委員――:竹島問題をやりとりしていない、こういうことですね。その上でお尋ねいたします。この資料一をごらんになってください。

これは、世界日報のネット版です。三月十二日付の記事なんでございますが、ここにずっと詳しく書いてありますが、竹島のヘリポートの改修工事が、二月に設計契約を結び、九月までに工事を終わらせる、三十年ぶりの全面改修になるんだ、こういう記事です。

それによって、韓国警察が保有している最も大きなヘリが今だと十分以上着陸できないような、そういう老朽化が起きている。これに対して、改修後は、竹島で突発的な事態が起こったときに、警察一個小隊四十一人を急派できるCH47、チヌークといいますか、この輸送用ヘリも利用可能となって、夜間照明もついて二十四時間離着陸可能になるというふうにこの記事は出ておりますが、政府はこのことを認識しているんでしょうか。

○武正副大臣:お答えをいたします。御指摘の報道については承知をしております。韓国政府に対しては、累次の機会に竹島の領有権に関する我が国の立場を申し入れてきているところであります。以上でございます。

○新藤委員――:現状、工事は始まっているんですか。

○武正副大臣:先ほど来触れておりますが、御指摘の報道については承知をしておりますが、その現状、工事が進んでいるかどうか、これについて、この場でのお答えは控えたいというふうに思います。

○新藤委員――工事をやっているか、やっていないかを聞いているんですが、控えるんじゃなくて、知っているんですか、知らないんですか。

○武正副大臣:お答えをいたします。外交上の個別のやりとりの詳細については、現状に関する事実確認を含めて、お答えを差し控えたいと思います。

○新藤委員――日本が日本の領土として主権を主張しているこの場所で、韓国が大規模なヘリポートの改修工事をやるということを日本政府は認めるんですか

○武正副大臣――:お答えいたします。先ほどもお答えしたとおりでありまして、外交上の個別のやりとりの詳細について、また現状に関する事実確認を含め、また今の御質問についても、お答えを差し控えたいと思います――

○新藤委員――:――そんなこともわからないで今、政府の閣僚のグループに入っているのか、政府を運営しているのかということになりますよ。次、聞きます。

 この資料二。今度は、韓国の大邱毎日新聞、これもネット版の記事でございますが、一月の十一日付の新聞記事でございます。これは、韓国の国土海洋部が竹島海洋科学基地を本年の九月に着工して、二〇一三年に完成予定、こういう記事が出た。
 これは、お手元にもありますが、竹島の北西一キロの付近に、暗礁地帯にリグのようなものを建てて、そして海洋科学基地をつくるんだと。

そして、これはことしの六月に設計完了を見込んでいて、九月に着工。竹島のヘリポートがちょうど九月ごろに竣工する予定になっているわけですけれども、相前後してこういう海洋科学基地をつくるということが、これは予算も決まっているし、実施する、こういう記事が出ているわけです。そして、この科学基地は、竹島の主権を強化させる基盤となる、それから、韓国のEEZ確保に有利、このように述べられていますけれども。
竹島の北西一キロに建設されるということですが、これは日本の領海じゃないんですか。

○武正副大臣 :御指摘の報道は承知をしております。先ほどの御質問の点でありますけれども、当然、新政権、もう半年を経過しておりますが、外交の継続性ということは守ってきているということでございます。それから、今の点でありますが、ちょっとその場所について、報道は承知しておりますけれども、一キロということでは、ちょっと今、確認をいたします。

○新藤委員――:岡田大臣は、この情報をいつ知ったんでしょうか。

○岡田国務大臣:この報道そのものは承知をしておりますけれども、報道の後に報告を受けたところであります。

○新藤委員――:ということは、一月の段階で御存じだったということでございますか。

○岡田国務大臣:直後に受けたということではありません。

○新藤委員――:岡田大臣は、二月の十、十一でしたか、韓国を訪問されていますね。そのときに、あちらの大臣や大統領とお会いになっている。その時点でこのことを知っていたが、話をしなかったということですか。

○岡田国務大臣:その時点では承知をしておりませんでした。

○新藤委員――:大臣、ここは正式な国会の委員会の場なんですよ。十、十一の時点で知らなかったとおっしゃるんですか。国民新党の亀井亜紀子さんが、二月の四日付で竹島問題に対する質問主意書を出しています。これに今私が申し上げた記事、一月の二十二日、海洋科学基地の記事が出ているけれども、これを承知しているか、そして日本政府はなぜ抗議しないのかという意見書に対して、これは閣議決定したんでしょう。二月の十二日ですよ。

その時点で、承知しているけれども、外交上のやりとりについては韓国との関係もあり差し控えたい、こういうことで答弁されている。これは、閣議決定する前に、まず省内でもって、副大臣も、ほかの人たちもみんな決裁して、その上で閣議決定されるんじゃないですか。
 大臣、二月の十、十一で訪韓するときに、この海洋科学基地のことを知らないなんということはあり得ないんじゃないですか。

○岡田国務大臣:詳細にまでわたって私も一々記憶しているわけではございません。言われて思い出しました。亀井さんの質問主意書は、私は自分できちんと決裁をいたしました。ただ、できるだけ、もう少し事前に言っておいていただかないと、そういう前後の、時系列的なやりとりなど詳細に記憶しているわけではありませんので、私もそう記憶力がいいわけではありませんから、できるだけそういうことはあらかじめおっしゃっていただければ、より正確に答弁できると思います。

○新藤委員――:ということは、先ほどの、その前の答弁は間違いだった、うそをついていたんではなくて、間違いだったということですね。

○岡田国務大臣:先ほどの答弁については訂正をしたいと思います。

○新藤委員――:この情報は、外務省は一体いつから知っていたのか。突然に降ってわいた話なのか。どうですか。

○武正副大臣 :先ほどの御質問にお答えをいたします。この海洋科学基地ですか、ちょっと、その場所は把握をしておりません。ただ、もし報道のように、あるいは新藤委員――御指摘のように、竹島の一キロということであれば、当然、竹島は我が国の領土でありますので、領海内ということになろうかと思います。

○新藤委員――:いや、そうじゃなくて、まあいいや、ちょっと時間がなくなってきちゃったから。
あなたたち、こんな大事な問題をこのまま何もしないで、抗議も、それから日韓の正式な外交のルートとして議題に取り上げないで、このままでやり過ごしちゃっていいんですかということなんです。

先ほど、政権は継続性を持っておりますと言いました。私は知っているだろうと思って聞いたので、こちらから言わなければいけなかったのかもしれませんが、例えば、平成十八年、十九年のときは、日本が主張しているEEZ内で韓国が海流調査をやろうとした、それに我々は断固抗議をして、海上保安庁の船のエンジンまでかけさせて、そして最終的には大臣同士、これは当時、麻生太郎大臣と潘基文が大臣同士でやり、事務次官同士の協議までやらせて、最終的に今、共同調査となってずっと続けていますよ。それは外務報道官がきちんと抗議するということを談話で出していますよ。それから、いわゆる竹島で灯台守の人たちが選挙権を行使したこと、これについてもきちんと抗議をして、それを委員会の場で明らかにしていますよ。
 今まで我々は、日本国政府は、竹島の問題で日本の主権を侵されるようなことがあった場合には、すべて逐一明らかにして、日韓で協議をして、そしてお互いにきちんと納得できるような解決策をつくってきたんですよ。

今、あなたたちは、何もこの問題を明らかにせず、抗議をしたのかもしていないのかもわからず、今何もしなければ、そして大臣は出かけていって竹島の問題を総理大臣に一度も、こんな問題が起きているにもかかわらず何もしていないんだとするならば、これは暗黙の了解となって、やり過ごすことになってしまうじゃないですか。

これをこのまま放置していて、日本の主権はどうなるんだ。

私は、このことは徹底的にこの外務委員会で議論すべきだ、このように思っておりますが、日本はこの問題について抗議するんですか。そして、きちんと外交上で日韓の協議を行うことになるんですか。岡田大臣、方針を説明してください。

○武正副大臣 :先ほどお答えしたように、新政権も、外交の継続性、これをしっかりと守っていくということが基本でございます。また、委員御指摘のように、外交の基本は、領土、領海を守る、そして国民の生命財産を守る、これが基本であるということをしっかりと認識していきたいというふうに思っております。

○新藤委員――:答えていないんです。それで、鈴木委員長は、ことしの竹島の日の式典に出て、これまでは竹島について国は正面から向き合ってこなかった、新政権には一層力を入れてもらいたいとあいさつされています。これは、鈴木委員長、外務委員長の責任として、この竹島問題についてこの外務委員会で集中審議をきちっとすべきだと思いますが、お取り計らいをお願いしたいと思います。

174-衆-外務委員会-12号 平成22年04月14日

――

○岡田国務大臣:ホームページというのは、もちろん、それは状況に応じて、その表現といいますか、中身を刻々新しくしていくということは必要なことだというふうに思います。ただ、今おっしゃったところについては、特にそういう予定はしておりません。

○新藤委員――:私、こんな言葉にこだわるつもりないんですよ。だって、もう決まり切っているんだから。ただ、大臣が変に避けるというか、奥歯に物が挟まったように、言質を与えないように言うから、かえって心配になっちゃって聞いているだけなので、そんなことはさらっとやってくださいよ。基本認識なんだから変えません、それでいいんですよ。

これは私、また今後もずっとチェックしていくし、ぜひ、政権の継続性、日本国政府の継続性ですよ、これは守っていただきたい、このように思います。

そこで、韓国側は、竹島の問題は領有の問題だ、私たちは歴史問題だと言っているわけですね。歴史問題なのか、領有権の問題なのか。我々は歴史問題であり、そして領有が絡むんだよ、領土問題なんだと言っている。韓国側は、これは歴史を重視して、そして歴史上で領土の問題としてはもう解決している、こういうふうに言っているわけです。

そこで、お尋ねしますが、韓国側は竹島の問題を歴史的にどのようにとらえているんですか、そのことを日本政府としてはどう認識しているんでしょうか。

○武正副大臣 :韓国側は一貫して竹島を韓国の領土であると主張していると認識しております。日本政府とすれば、このような韓国側の主張は受け入れられないということで、累次に我が国の立場を申し入れております。

また、韓国外交通商部のホームページには概要を以下のとおり記載されております。日本は、帝国主義的侵略の過程で発生した日露戦争の間、無主地の先占の法理に基づいて島根県告示第四十号により竹島を侵奪した、一九四五年、第二次世界大戦の終わりに伴って、日本は暴力と貪欲によって略取したすべての地域から追い出されるべきであるというカイロ宣言により、竹島は大韓民国の領土となった、そのことはサンフランシスコ平和条約でも再確認されたということが主張でありますが、先ほど述べたように、これらの主張については我々は受け入れられるものではなく、累次の機会に我が国の立場を申し入れております。

○新藤委員――:私が聞いているのは、韓国側が言っていることに対して、日本政府はそれを受け入れるのか受け入れないのか。韓国側の記述のどこが間違っているんですか、それを日本政府としてどう認識しているかということをお尋ねしているんです。

○武正副大臣 :今の、特にサンフランシスコ平和条約に関してお答えすれば、サンフランシスコ平和条約起草過程で、韓国は日本が放棄すべき領土に竹島を含めるように要請しておりますが、米国は竹島が日本の管轄下にあるとして拒否したと認識しております。その結果として、サンフランシスコ条約では、日本が放棄すべき地域として「済州島、巨文島及び鬱陵島を含む朝鮮」と規定されている、こういったところが根拠であり、これまでも述べてきているように、韓国の認識は受け入れられないということでございます。

○新藤委員――:この際ですから、委員の皆さんもみんなでこれは知識を共有したいと思っているんです。どうして竹島が歴史的に日本の領土であるかということ、これをもっと我々は勉強して、国民の皆さんに知ってもらわなきゃならないと思うんですよ。

きょうは添付資料でお配りしてあって、一番最後のページを見てもらいたいんですけれども、これは外務省のパンフレットに出ているものなんですよ。

この図面は、一五三一年の「新増東国輿地勝覧」という、韓国側が、我々が竹島は韓国のものだということを根拠にしているものの一つなんです。この古地図によると、右側に「ウツリョウ島」と私が書き出しました。それから、その隣に「ウザン島」とありますね。鬱陵島の左側にある于山島が、古代は于山島と呼ばれていたものが今は竹島なんだ、だから一五〇〇年のもっと前から韓国は竹島を自分たちのものにしていた、これが証拠だと言っているわけですよ。
 ところが、見てください、鬱陵島、これはウルルン島というものですね、于山島が竹島だとするならば、なぜこれが韓国側にあるのということじゃないの、鬱陵島と日本の間に竹島というのはあるんだから。これは地図の位置が全く違うし、しかも島の大きさが、鬱陵島と于山島と同じような大きさになっている。竹島というのは日比谷公園ぐらいの島なんだから、鬱陵島というのはとても大きな島ですよ。

これに対して、実は私は、何年か前の外務委員会で、こんなばかげたことを言っているじゃないかというので指摘しました。実にこの古地図は、鬱陵島に独島博物館というのがありまして、その博物館の玄関前にパネル展示されていたんですよ。

私も言ったし、日本のマスコミが、これはおかしいじゃないか、島の位置が昔の地図で変わっているじゃないか、というよりもこの島は違う島なんじゃないの、竹島とは違うんじゃないのということを指摘しました。そうしたら韓国側が何と言ったかというと、この地図は竹島の領有意識の強さをあらわしているんだ、こういうふうに言ったんですよ。結果としてどうなったかというと、このパネルはいつの間にかきれいになくなっちゃった

ですから、一つ一つを、こんなことを堂々と韓国が言っていて、歴史家じゃなくたってすぐにわかるじゃないですか。こういうことだらけなんだということなのでございまして、歴史的に韓国が竹島を領有した事実はない、それの証明を一つ一つしなきゃいけないわけで、外務省、しっかりこのことを皆さんにわかるようにしてもらいたい。また、我々国会議員もそれを国民の皆さんに説明すべきだ、こういうふうに思うんです。

それから、もう一つ、今、武正副大臣がお話しされたところで、要するに韓国側が竹島について、我々のものだったのにまたかすめ取られようとしている、第二の侵略だと言っているわけですね。これは一九五四年、日本政府が韓国政府に対して国際司法裁判所に提訴しようじゃないか、お互いに提訴しようということを提起した際に、韓国側から、竹島問題は第二の侵略だということを言い出した。

この第二の侵略というのはどういう意味なんですか、大臣。これは今の竹島問題の最も基本のところなので、この部分をどのように認識しているか、私は岡田大臣の認識をお伺いしたいと思います。

○武正副大臣 :先ほど触れましたように、サンフランシスコ平和条約との関係については、韓国の認識は受け入れられないということでございます。

また、今、第二の侵略ということについてどのように日本として認識をしているのかということでありますが、先ほど来申し述べておりますように、竹島は我が国固有の領土でありますので、この認識ということは、日本は受け入れられないということでございます。

○新藤委員――:大臣も副大臣も、少なくとも、これは日本の抱えている領土問題の極めて重い問題なんだから、根本的なところをきちんと理解してくださいよ。

今のお話では、私は失礼だけれども、この第二の侵略、韓国は一体何を根拠に、また我々の竹島を奪い取ろうとしているのかと言っているのか。一度は自分たちのものになったと思っているから、第二の侵略なんでしょう。ここのところをしっかり理解してもらわなきゃ困るんですよ。御存じならば、きちっとそこをもう一回言ってください。わからないなら、わからないと言ってください。

○武正副大臣:御指摘の点については、しっかりと受けとめておきます。

○新藤委員――:ここでやっていると時間がもったいなくなっちゃうんですけれども、これは、マッカーサー・ラインを引いたときに、日本が占領されているときにマッカーサーが日本の行政区域というのはここですよと示した、その中には竹島が入っていなかったんです。もちろん、韓国が支配したわけではありません。

日本の占領軍が支配した、マッカーサーが占領した地域に竹島は入っていなかったんですよ。だけれども、それを今度独立するときに、サンフランシスコ講和条約で日本の区域というのを画定したときに、これを日本の要請に基づいてアメリカや連合国が調べて、竹島はかつて日本の島である、ほかの国が持ったことはないという前提で、そういう解釈で、サンフランシスコ講和条約における日本の国の中に入ったわけですよ。

この講和条約が発効しちゃったら、これは日本の国になっちゃうから、だからそれが発効する前に李承晩ラインというのを引いて、それ以来、軍事占領、不法占拠している。

それで、韓国側が言っているのは、マッカーサー・ラインの外だったじゃないか、だから日本がもう一回それを押し出してきたんだと彼らは言っているんです。でも、マッカーサー・ラインのときは、小笠原も入っていないし、沖縄も入っていないんですよ。だから、あれはあくまで占領軍が自分たちの都合で決めたものであって、日本の国域としては、これは全く国際法上も正しい、歴史上も正しい、こういう問題なんですよ。

ここのところは、多分、大臣は、答えないということは認識されていないのかもしれない。ここの部分は韓国側と話をするときにきちっと言ってもらわなきゃ困るから、私がここでレクしたって仕方ないんだけれども、多分、そういうことを考えないでやっているんだよ。

相手を刺激してはいけないとか、そんなことじゃないんですよ、外交というのは

私も専門家ではありませんが、それが概略ですから、ぜひここは理解して、だから、韓国に事実をきちっとわからせなきゃいけないということだと思っておりますので、しっかり受けとめてもらいたいと思います。そこで、一番のメーンのことになりますよ。竹島のヘリポート改修工事、(パネルを示す)これはちょっと大きくなっちゃって、こんな大きくなるとは思わなかったんですけれども、でも、よく見えるでしょう。このヘリポートを改修する。

三十年前につくって、今は大分弱っちゃっているらしい。でも、今まで手がつけられなかったことを急にここで韓国がやろうと、予算を組み、発注し、そして九月には工事が完了する。今、工事が始まっているかどうかは確認のすべがありません。外務省はわかっているはず。多分、実際の工事はまだ始まっていない。

 工事をやったら、三十年ぶりに強化して、今度は二十四時間、今よりも倍のヘリコプターが夜間含めて離着陸可能になる。竹島の主権、韓国による不法占拠、韓国の主権が強化される。こういう工事ですよ。

そして、これが九月に終わると、これを拠点にしてなのかもしれません、この沖合の一キロの浅瀬のところに、今度、海洋科学基地が、(パネルを示す)これはほかの場所につくられた、東シナ海につくられたものです。これは二つ目で、今度、竹島のところにつくろうとしている。これは地上でいうと十五階建てぐらいの大きな構築物ですよ。これよりもっと大きくなるかもしらぬ。こういうものを竹島の一キロ沖合に建設して、そこで、海流やいろいろな海洋調査の拠点となる、気象情報の拠点となる、もちろん軍事的な拠点としても使える、そういうようなものを、今、韓国が九月から着工しようと予算化した。これも、今までこんなことは、日本との間では持ち出すこともできなかった、我々のときにわかっていればやめさせたから。

こういう大きな問題が起きているにもかかわらず、このことに対して、この問題があるということを国民に発表していない。そして、韓国に抗議したのかどうなのかも、私が意見書で聞いても、外交上の個別の案件についてはお答えできかねると、一切何も明かさない。これはどうするんですか。抗議してやめさせるべきだと思いますけれども、大臣、この問題をどう取り扱いますか。

○武正副大臣 :今、新藤委員からお話ありましたように、外交上の個別のやりとりについて明らかにすることは差し控えたいと思いますが、竹島の領有権に関する我が国の立場については、先ほど来御指摘をいただいておりますが、答弁の中で触れておりますように、累次の機会に韓国政府に対してもしっかり伝えております。

また、今のヘリポート、そしてまた海洋科学基地ということであります。ヘリポートについては、昭和五十六年、一九八一年に建設をされたわけでありますが、このヘリポートの改修、海洋科学基地計画についての御指摘をいただいておりますけれども、先ほど来御答弁しておりますように、個別やりとりについては明らかにするのは差し控えたい、しかしながら、我が国の固有の領土である竹島に関して、累次の機会にしっかりと伝えているということをお伝えしたいと思います。

○鈴木委員長 :武正副大臣、累次の機会に伝えてあるというのを具体的に委員会に出してください。何月何日の何の会談で竹島問題を指摘しているか。この点、今の言葉あるいは前回の委員会での岡田大臣の答弁等を聞いていますと、整合性がありませんから、累次の機会ということを今、何回も言っていますが、きちっと、どこの外相会談で、どこの首脳会談で、累次に竹島問題に触れているか、具体的に委員会に出してください。

○岡田国務大臣:今の委員長の御発言ですけれども、我々の、外務省としての考えというのは、先ほど武正副大臣が答弁したとおりであります。

○鈴木委員長 :ですから……(発言する者あり)ちょっと待ってください、これは速記を起こして、時間だけははかっておきますから、大丈夫です。武正副大臣の答弁ですから、その答弁に沿って資料をこの委員会に出してくれればいいんです。累次にわたってお話ししているということですから、累次ならば、いつ言っているか。中身を問うているんじゃないんです。ですから、答弁したことに正直に、委員会に資料を出していただきたいということです。

○新藤委員――:今、委員長からも御指示が出ましたけれども、私が質問主意書で、今のことじゃなくて、あなたたちが政権をとる前の、日本国政府としてこれまで韓国に対してどのような抗議や協議をやってきたのかということを出せ、教えてください、こういう意見書を出しました。

でも、あなたたちの答えは全部一緒、「外交上の個別のやり取りについて明らかにすることは差し控えたい」、そして「累次にわたり」「立場を明確に申し入れてきている。」これしか言わない。

今までやってきたことも言わない。おかしいじゃないか。しかも、今までは公開しているんですよ。なぜ、今まで公表してきたことまで、すべて言わなくなっちゃったのか

これはぜひ、委員長の指示なんですから、これは外務委員会として指示が出たわけだから、外務省、しっかり対応……(発言する者あり)いや、どうせろくな答えしないんだから、もういいよ。とにかく、だめだよ、逃げられないからね。

それで、今、韓国が、日本側が静かなのに、日本側は何もやっていないですね、うるさいのは私と小野寺さんが、あと何人かで言っているだけで、日本側は全く今のところ波は静かなんですよ。

でも、韓国はすごいじゃないですか、この竹島問題についてヒートアップしちゃって。ヘリポートのことなんか、彼ら、ばれていないからなのか、一言も言わないですよ。

そのかわりに、竹島のことを記述した日本の小学校の教科書が検定に合格したということで、今までもずっと使っていた教科書で、でも、検定に合格したと言ったら、これをけしからぬということで、韓国の外交通商大臣が我が日本の大使を呼び、教科書が検定に合格したことをけしからぬといって抗議して、是正を促す。そして、韓国の大統領は、竹島の実効支配を強化することを積極的に検討する。そして、韓国の議会も、きょうの新聞では議長までが、韓国の竹島支配をさらに強化しなきゃならない。そして、外交通商省は、二〇一〇年版の外交青書の記述に竹島が出ていてけしからぬ、我が方が絶対に譲歩できない事案だ、強い態度で対処する、こういう考えを示した。ちなみにお伺いしますが、ことしの二〇一〇年版、二〇〇九年版とどこが変わったんですか。なぜ韓国にこんなに抗議されるようなことになったんでしょうか、大臣。

○武正副大臣 :竹島に関する記述は変わってはおりません。

○新藤委員――:何も変わっていないんですよ。一文字一句変わっていない。にもかかわらず、出したら、抗議する。去年も言われたでしょう。抗議とはこういうものです。でも、自分の立場を申し入れるというのは、きちんと相手に対して、しかも、それを国民や相手国にわかるようにやることを抗議と言うんですよ。

こんなに、我々は、我々というか、悔しいんだけれども、我々は日本人だから、大臣がやらないことは我々なんだから、日本は何もやらないんですよ。大臣は御自身で、韓国との外交交渉、協議の場、会談の場で竹島の問題は一度も口に出したことがないと、この間私におっしゃったんだから、何もやっていないんですよ。相手の国と摩擦を起こしちゃいけないということで、丁寧に外交をやろうとしている。

その考え方、交渉のやり方が功を奏して韓国が静かになっているならば、お互いに、それでは水面下で事務方だけで協議しましょうということになっているならば、これは外交的成果と見るべきだ。しかし、大臣が何もやらない、鳩山総理も何もやらない、奥さんはさんざん韓国と、こういう態度が、日中に対しては、曲がりなりにも東シナ海のガス田の問題を議題に上げるじゃないですか。ロシアとの北方領土の問題では、岡田大臣だってきっちり言っているじゃないですか、抗議はしないけれども、議題としてのせようとしているでしょう。韓国だけこんなふうにした状態であって、それがますます韓国をエスカレートさせている結果になっているんじゃないですか。
 
これは、私は、とにかくこの問題を表に出さなきゃだめですよ。外務省は、報道官談話をきちんと出して、この韓国の竹島における形状の変更、そして新たな工作物は、日本の主権、領土、領海を侵すものであって、絶対にこれは認められない、そのことを政府としてきちんと国民に公表し、また韓国に抗議をし、そしてこの問題をどう収拾させるか。日韓の外交協議の場を設けるべきだと思いますよ。まず抗議してください。国民に外務省として公表してください。そして、外交協議の場をきちんとつくってください。大臣、どうですか。

○武正副大臣 :まず、先ほどの外交青書についてでありますが、六日、外交ルートを通じて遺憾の意の表明があったことは事実でありまして、これについて、我が方から竹島に関する我が国の立場を改めて説明しております。

それから、今の、重家大使が柳明桓長官に招致をされ、検定結果につき抗議を受けましたが、そのときには、我が方から、竹島に関する我が国の立場を改めて説明するとともに、我が国の教科書検定は、民間の教科書会社が著作、編集した図書について、学習指導要領や検定基準に基づき、教科書検定審議会の学術的、専門的な審議を経て、厳正に実施されるものであり、今回の小学校教科書検定もそのような審議を経たものである旨を説明しております。

○新藤委員――:大臣、これからの竹島問題に関して、竹島の特に形状の変更、新たな工作物、構築物の建設、こういう問題が起きているわけでしょう。この問題について、大臣としてどういう対処をされるおつもりなんですか。方針をお聞かせください。

○岡田国務大臣:先ほどからいろいろなことをおっしゃったわけですけれども、日韓関係を全体としてどうマネージするか、そしてそういう中で個々の問題にどう対応するか、それは外交そのものであって、私の責任で決めることであります。

○新藤委員――:私の責任でやるので黙っていろということ、だれにも話をしないで自分が一人でやるから我々には黙っていろということですか。日本国民の人たちは知らなくて結構です、大臣の責任で、自分がやります、こういう意味ですか。

○岡田国務大臣:もう少しお互い、国民も聞いておられますので、きちんとした議論をした方がいいというふうに思います。私が申し上げましたのは、外交は外務大臣の責任で行うということを言ったわけでございます。

○新藤委員――:大臣は、大臣になられるまで、今まで政府の中でほとんど仕事をされていないから、これは僣越かもしれないけれども、私も外務省の政務官をやらせていただきました。

それから、経産省の副大臣で東シナ海のガス田問題をがんがんやりました。ロシアの原潜解体も現場へ行ってやってきました。私も多少やっていることがあるんです。もちろん、責任は大臣の方が重いですよ。この竹島問題に関して、外務省の中で協議の場を設けているんですか。

それから、ここに民主党の議員がいっぱい来ているけれども、与党だよ。政府を運営する与党の議員として、この竹島問題、勉強会、もう外交部会はなくなっちゃったんだろうけれども、あなたたちは政府を支えるものとして、日本国の根本にかかわる問題について、これは党としての意見をまとめて、それを自分たちが支えている政府に対して、お互いにやりとりをして、外交方針を決める。外交は、最終的責任者は大臣ですよ。そして、いろいろな権限も大臣がお持ちですよ。でも、決めるまでの間の協議というのは重層的にやらなければ。

では、外務省の中で、副大臣や政務官と、事務方を交えた協議の場というのはあるんですか。

○岡田国務大臣:何についてお聞きなのかよくわかりませんが、外務省は、組織としてしっかりと意思決定をし、最終的には外務大臣である私が責任をとる、そういう形でございます。

私は、外務大臣になって感じるところはありますが、今までそういった形で、大臣初め政務三役が主導して物事をきちんと決めるという形が果たしてあったのかどうかということについては、必ずしも私自身、いろいろ考えるところがありまして、現在の外務省の中の意思決定について改革をしてきたところであります。

○新藤委員――:大臣、それは世間向けに、自民党はだめだったというのを題材にしてそういう言い方をするならわかるけれども、我々の前でそういうことを言ってもだめですよ。

僕ら、政務三役と、要するに政治で任命されている、任用されている人と、そして役人の人たちと、これはプロジェクトを組んでさんざんやりますよ。いろいろな問題について、一々、省議だとかそんな建前の仕事だけじゃありませんよ、全部外務省の中で、政治と役所が一緒になって、さんざん今までやってきていますよ。

そして、それをやる前に、党では部会を開き、そして党の中での意思決定もきちんとし、党の中でもプロジェクトをつくり、さんざんやっているんですよ。民主党はそれを何もやらないで、今、役についた人たちだけでやろうとしているから、だからおかしくなっちゃうんですよ。

これは幾ら聞いたって何も言わないんだから。だけれども、この問題は、竹島が、韓国がどんどん動いちゃうんだから、これは絶対に逃げられないんですよ。ここで、時間がもうなくなってきたので、残念なんですけれども、ちょっと別件をお尋ねします。

岡田大臣は、在日外国人を初めとする永住外国人の法的地位向上推進議員連盟、これは外国人参政権の付与法案を推進する議員連盟ですね、この会長をいまだにお務めなんですか。

○岡田国務大臣:外務大臣になりましたので、そういう役職からは退いております。

○新藤委員――:よかった。でも、少なくとも大臣は、外国人参政権を進めたい、そういう議連の会長としてこれまでも活動してきたということですね。それは確認しました。おやめになったのなら結構です。

そこで、私、このことだけは最後に申し上げます。二十年ぐらい前のことなので、正式な会議の場とかは覚えていないんですけれども、こういうことがあったんですよ。日韓で学生同士の討論会をやったの。たしかソウル大学と東大だと思う。それから、いろいろな大学の連中が集まって、中心となって、日韓の学生討論会をやったの。

そのときに、もちろん、この歴史問題が出てくる、侵略問題が出てきたんです。韓国の学生が、自分の親や家族から、日本統治中に、占領中にどんな目に遭ったか、こういうようなことをさんざん聞かされている、私は、私の中にある韓国人の血は、日本を許すことはできないんだということをあちらの学生がとうとうと言った。

それを受けて、日本の学生が、先ほどの韓国の学生の話を聞いて、私は恥ずかしいと思う、申しわけない、日本は悪いことをした、二度と侵略が起きないように、我々は皆さんに謝罪をしたい、こういうふうに言ったんです。そうしたらば、韓国の学生が、自分は韓国人だから、国の誇りにかけて日本をきちっと言うぞ、でも、自分の国をそんなふうに言うあなたのことは信用しないと言った。

外交は、国益と国益のぶつかりですよ。本音をぶつけ合って、そしてぎりぎりのところで交渉して、そして決めていくんじゃないですか。今、あなたたちも……(発言する者あり)不規則発言も、もっと勉強しろよ。今まで日本政府がどれだけ累次に抗議や協議をやって、しかも、場合によったら海保の船の準備までさせて、ぶつかり合いながら、この竹島の現状をこれ以上悪化させないようにやってきたんですよ。全く勉強していない。
 だから、今度一緒に勉強会をやろうじゃないか。今まできっちりやってきたんですよ。この問題はもう逃げられないんですよ。だから、きっちりと、堂々と、お互いに、そして外交的な解決を図るための協議をやろうじゃないですか。ぜひお願いします。

174-衆-安全保障委員会-5号 平成22年05月14日

○新藤委員――:わかりました。外交ルートを通じてきちんと対処すべき、こういうことですね。

ここであえて申しますけれども、私は、だんだん、さらに調べてきたらわかったんですけれども、韓国では独島領土管理事業という計画があるんですって。私は竹島領土管理事業でいいけれども、韓国が独島と言っているからね。韓国は、二〇〇八年に独島管理事業というのを選定して、竹島の主権強化をやろうということを実は計画していた。それは、海洋科学基地も漁民の宿舎もヘリポートの改修も、全部そういう計画があったんですよ。

しかし、私たちが、自民党が政権をとっていた時代の日本政府との交渉の中では持ち出せなかったし、こんなことは我々もさせなかった。外交的な話し合いと外交的な抑止の中で、独島領土管理事業というのは表に出ることがなかったことなんですよ。
 
それが、政権をとって、かわって、鳩山さんや岡田さんが韓国側と接触する中で、一挙に、今こそやるべきだということで出てきてしまって、歯どめがきかなくなっちゃっているんです。

しかも、岡田大臣は、この竹島問題を韓国側との外交交渉の場において一度も取り上げたことがないとこの間もお話しされました。これが韓国側にさらに誤ったメッセージを与えることになっていて、歯どめがきかなくなって、これは今やっているうちに言わなければ、防衛大臣がおっしゃるしかるべき外交的な努力をもってというのは、表に出して、まず国民に公表して、そして韓国の政府に対して、この問題を話し合いしよう、日本は認められないぞ、こういう協議を正式に設けなければ、我々は今までもやってきたんですから。

十八年のころには、海洋調査があって、韓国が海底地形を調査する、それならば日本も出すぞとぶつかり合って、そして一度は中止させた。三カ月後にまた別の、今度は放射能を測定する海洋調査をやると言った。そのときは日本の海上保安庁が船を出して、出ていってもらった。そこまでやっているんですよ。

竹島周辺のEEZの中ですら、我々の領海内ですら、勝手なことをさせないぞと我々がずっとやってきたことなのに、今、島そのものを勝手にさわられて、どんどんどんどん大きな工作物をつくられるようになっていて、それに対して大臣が公表しないから、国民が全然知らないじゃないですか。

私が幾らここで、委員会で言ったって、政府が公表しないからマスコミに出ないんですよ。これが前例になってしまったら、今度は日本は、あのとき言わなかったじゃないか、今まで言ってこなかったじゃないか、何で今になって言うんだと、もう交渉できなくなっちゃいますよ。

あした、日中韓の外相会議を韓国でやるんでしょう。岡田大臣、この竹島の問題は、政府が事実を把握しているのならば、これはきちんと協議しよう、日本と話し合いしなければだめだということを出さないと。あした、日中の外相会談をするというのは聞きました。時間がもう大幅に過ぎちゃっているから、同僚に申しわけないのでもうやめますけれども、中国の東シナ海のガス田の比率だって、そんなもの簡単に変えたら大変なことになりますよ、新聞に出ているけれども。

だから、そっちまでは行かないけれども、とにかく、この問題で、私は、表に出して、堂々と話をしようと。そして、日本と韓国がきちっと了解しなければこれはだめですよ。どうですか。あしたあるわけですから、話をしてくださいよ。

○岡田国務大臣:まず、今回、日中韓の外相会談があります。その際に、日中間、日韓間の外相というバイの会談も予定しているところでございます。そこでどういうテーマを話し合うかということは、これは外務大臣たる私が決めることでございます。今この場で何か申し上げることはございません。

そして、委員の今のお話を聞いていまして、自分たちのときはちゃんとやってきたけれども、鳩山政権になって、政権交代になってからどんどんやられていると。もしそうであれば、どうしてこういう建物が今竹島に建っているんですか。自民党時代にこれは許したわけですよ。ですから、それは、一方的な言い方は余りしないでいただきたいというふうに思います。

そして、こういう問題は、やはり国を挙げてきちんと対応すべき、そういう課題で、いろいろな世論はあると思いますけれども、きちんと冷静に対応すべき話である、そういうふうに私は考えております。

○新藤委員――:自民党時代にやってきたじゃないかと政府が言っちゃだめですよ。自分たちが政府なんだから。今までのことをすべて引き継ぐのが今の政府なんだから。我々だって、その昔のことは、三十年も前のことを我々はできなかった。だけれども、少なくとも、直近の平成十八年、十九年、私たちが自分たちでやっていたときは、そうやってきちっとやって、現状をこれ以上悪化させないようにしてきたんだということを言っているんですよ。昔のことを言い出していたら、一体いつまでさかのぼるつもりなんですか。

ですから、そういうことではなくて、今の政府としてこの問題をこのまま見過ごしてはいけないんじゃないかということを私は申し上げているんです。

とにかく、一事が万事で、韓国がここまで強硬になってしまったのは、これはあなたの責任ですよ。それとあわせて、日米間が揺らいでいるから。平成十八年のときも、実はアメリカの外交的なそういった努力も入って日韓の海洋調査は中止になっているんです、あなたは全然知らないと思いますけれども。

そういうふうに全部絡み合ってきているんです。だから、普天間問題を解決させなきゃいけないということ、それは韓国との関係にもつながってくる。中国との関係も同じです。とにかく、あした韓国との外相会談をおやりになるというならば、どうすべきかは、それは大臣がお決めになることです。しかし、私の声をぜひ受けとめていただきたい、このように思います。

○岡田国務大臣:委員の御指摘は御指摘として受けとめさせていただきたいと思います。

ただ、随分昔のことだとおっしゃいましたが、しかし、鳩山政権を批判するのであれば、まずみずからを省みてもらいたいという意味で、これは自民党政権のときに現にここまでの構築物ができたという事実を私は指摘したわけでございます。

そして、鳩山政権が誕生してから、日中関係、日韓関係、私は、例えば小泉政権の時代と比べれば、随分変わったなというふうに思うわけであります。理由はいろいろあります。一方的に言うつもりはありません。しかし、あの時代のあの対立した日中関係、日韓関係の中で、失ったものは非常に大きかったなというふうに私は思うわけであります。

例えば一つ、外務省を挙げて、あるいは日本国政府を挙げて取り組んだ常任理事国入りの問題、つまり国連安保理改革の問題ですね。こういう問題についても、あの当時は結果が出せなかった。さまざまな理由がありますけれども、やはり近隣の国との関係ということもその理由の一つであったことは、私は疑う余地はないと思うわけであります。

ですから、国益というものをどういうふうにして実現していくかということを常に考えながら、一つ一つの問題の対応も重要であります、しかし、大局を見失わないようにしてしっかりやっていかなきゃいけない、それは外務大臣の責任、あるいは総理大臣の責任である、そういうふうに感じているところでございます。

○新藤委員――:時間が大変延びてしまって、同僚議員に本当に心からおわびを申し上げます。また外務委員会等でやりたいと思いますが、思いは同じです。ただ、手段が違い過ぎるので私は心配しているのでございまして、ぜひ私の話もきちっと受けとめていただきたいと思います。

174-衆-安全保障委員会-6号 平成22年05月28日

○新藤委員――:――そこで、毎回私が追及している竹島問題、残りの時間が短くなってきて申しわけないんですが、竹島問題をやります。

この間の、北京で始まった米中戦略・経済対話、中国の胡錦濤国家主席、開会式で演説。米国との関係強化を呼びかける一方で、その演説の中で胡錦濤国家主席は、領土問題など中国の主権にかかわる問題では決して妥協しない姿勢を鮮明にした。中国人民にとって、国家主権の保護、領土保全よりも重要なものはない、これを米中の戦略対話の演説の中で堂々と言う。国家指導者、政府の任にある者はまさにこれが基本だ、思想、信条を超えて、変わらない指導者としての姿勢だと思います。我が国においても、この国の国民と領土を守り、国家主権を確立させること、それが国の務めであり、政府の務めじゃないですか。

この竹島領有問題、この間、五月十六日に日韓の外相会談で、岡田大臣が初めて竹島問題を韓国との間で取り上げた。私は、この間それを進言した。その言葉が届いたのかどうかわかりませんが、いずれにしても、それは評価したいと思います。

この日韓の外相会談、一歩進んだことは認めます。だけれども、その外相会談ではどういうことになっちゃったか。

取り上げたことはよかったんだけれども、竹島問題について岡田大臣の方から、最近の動きを踏まえ、竹島問題に関する我が国の立場を申し入れるとともに、この問題が日韓関係全体に悪影響を及ぼすことのないよう努力していくべきだ、このように申し入れた、そしてその認識について一致したというのが外務省のホームページに出ていることですよ。

でも、韓国側からいうと、韓国側の報道を私が調べると、岡田大臣がそういうふうに言った、そうすると、韓国の柳明桓長官は、竹島は歴史的、地理的、国際法的に明白な我が国固有の領土といった韓国政府の立場を比較的詳細に説明し、竹島や過去史問題が両国関係に否定的な影響を与えないように努力しなければと強調したと。

これは逆じゃないの。我々が抗議をして、それに対して向こうが、申しわけない、良好な関係をつくりましょうと言うならともかく、こっちが良好な関係をつくるように努力しましょうねと言うことは、日本国民が騒がないように、竹島問題が日韓関係全体に悪影響を及ぼさないように、静かにしていてくれよ、こういうふうに言ったように聞こえちゃうんだけれども。
大臣、このことで、地質調査以外に、ほかの一連の竹島で起こっていることをきちんと韓国に抗議したんですか。

○岡田国務大臣:五月十六日の日韓外相会談では、私から柳明桓外交通商部長官に対して、竹島をめぐる最近のさまざまな動きについて韓国側の抑制を求めた上で、竹島問題に関する我が国の立場について申し入れを行ったところでございます。

○新藤委員――:あなたは全然明かさないから。だけれども、お尋ねします。今、竹島で何が起きているか。これは、私が韓国側の記事だとかいろいろなところから、いろいろなところというのは研究者だとか、そういう人たちから寄せた情報をまとめてみました。(パネルを示す)

今、竹島で何が起きているか。ヘリポートの改修工事。そして、海洋科学基地の建設計画。竹島周辺海域の地質調査、これはもう終わりました終わった後に大臣は抗議を言ったんですけれども。そして、漁業者宿泊所の拡張改築工事、これは今の倍になります。そして、太陽光発電所の建設が六月十五日に竣工しちゃうというんですよ。竹島において太陽光発電所の建設が進んでいて、もう完成するというんですよ。そして、大臣が日韓外相会談で抗議をしたその後に、今度は鬱陵島と竹島の間に定期観光船を就航させて、そして観光客が毎日、夏の間は一日二回、閑散期は一回、定期便が出る、そういう事業許可も与えた。

柳長官が言っていることと、大臣がそうやって初めてちょっと触れた、そういう状態のときに、韓国側は全然気にしないでこれをやっちゃっているんですよ。この問題を問題にしなくていいのか。

しかも、それを国民に明らかにすべきだと思うんです。こういうふうに韓国が、これは全部、自民党政権ではなくなって、あなたたち民主党政権になってから一挙に始まっちゃったんですよ。

この計画自体は、独島領土管理事業というのが二〇〇八年の九月にもうできているんです。でも、我々のときには、こんなことは出せもしない。させませんよ。だって、島の周辺で海流調査をやっただけで我々は大騒ぎして、だめだ、だめだと言っているんだから。

あなたたちが政権をとってから、友愛だとか何だとかと言っているうちに、もうここでいいからというのでばんばん始まっちゃっている。

もっとありますよ。(パネルを示す)今度は、この二つの島の間をつなぐ防波堤をつくって、ここに防波堤をつくって、そしてここに宿泊所というのがあるんですよ、これを大きくして、船がしょっちゅう来られるようになっている。どんどんどんどん竹島の実効支配を強化している。

これから、今、日中韓は、北朝鮮の哨戒艇問題を協力して対応していかなきゃならない、友好にやっていかなきゃならない、そういう状態。その中で、この問題を早く言い出さないと、話がもっと大きくなったときに、今そんなことを言っている場合かなんというので交渉のタイミングを失ってしまったならば、一度交渉しなくなってしまったならば、今度は、あなたの次に大臣になった人間が、あなたたちの次に政権をとった人たちが、この問題で国として主権を主張しようとしたときに、今までと違うじゃないかと。

我々は今、国として、外交交渉の場において、とてつもないダメージを受けようとしているんです。それはあなた一人の判断なんです。鳩山さんの判断なんです。この問題を解決するかどうかではなくて、国民に公表して、韓国に抗議をして、そして日韓でこの問題をどうするんだという協議の場をつくれと言っているんです。竹島をすぐ戻せと言っているんじゃないんです。あなたが今それをやらなかったらば、日本国政府の今までのやり方があなたのおかげで変わってしまって、次になった人は、今度は、前の大臣は違ったじゃないか、前の大臣は何も言っていなかった、日本政府は何も言っていなかった、それが急に言い出すのか、日本はけしからぬ、そこから交渉を進めるのは極めて大変なことになる。

これは、ちょっと待ってください。あした、鳩山総理と李明博大統領は日韓首脳会談をやるんでしょう。この現状を認識して、この問題を出さなきゃだめですよ。

岡田大臣は、前、小泉政権のときは日韓関係が悪かったから時間が無駄だと言うけれども、小泉時代、それから以降、安倍、福田、麻生、私たちがやっていたときは、竹島問題、びた一つさわらせていないよ。めちゃくちゃに友好関係があったあの金大中さんのとき、太陽政策で、あのときだって、接岸施設をつくったり灯台をつくったり、友好関係と領土の主権問題は別になっちゃっているんですよ。

あなたが事を荒立てないようにして仲よくやりましょうなんて、鳩山さんが友愛だなんて言っている。それはそれ、領土は領土、これが国際間交渉の実態じゃないんですか。この問題を早く国民に出さないと、私が幾ら言ったって新聞は書けません、政府が公表しないから。