懐疑論者の祈り


震災及び政治家に関するデマ、誤報、誤解

デマ等の定義:

 誤報、誤解、虚偽、噂話などに由来し、蓋然性(確からしさ)に見合わない信憑性を前提に、不特定多数に発信され、無批判に軽信した人々が事実として他者に伝達している事実に関する言明。また、曲解や誤解により発生した事実に関する言明を元に広く伝わってしまったアンフェアな非難、及び、報道があったのは事実だが、誤報であることが確定できているにもかかわらず広まっている話題。

政治

・「菅総理による3月12日の海水注入中止命令問題は、安倍元総理のメルマガが発端のデマ」というデマ。

 問題は、5/16の東電一次資料開示を経て3月12日の海水注入が、これまで公式に発表されていた20:20分からではなく、19:05分に開始していたのに、19:20分に中止になったことが判明した。
(本当は5月2日の海江田の答弁でも判明していたけど)

 これを受け次のような報道があった。

 「メルトダウンが明らかになった1号機をめぐる新たな事実です。震災が発生した翌日の3月12日の夜、東京電力が海水注入を開始したにもかかわらず、総理官邸の指示により、およそ1時間にわたって注入を中断させられていたことがJNNの取材で明らかになりました。

 「20時20分から、現地では第1号機に海水を注入するという、ある意味、異例ではありますけれども、そういった措置がスタートしております」(菅首相、3月12日)

 1号機の原子炉への海水注入は当初、3月12日の午後8時20分から始まったとされていましたが、実は1時間以上早い午後7時4分に開始されていたことが、今月16日に東電が公開した資料に明記されています。」

そして、安倍元総理のメルマガでも、独自ルートで同様の情報を得たのか、同じ内容のことが紹介された。

なお、東電会見によると吉田所長の判断で海水注入命令は無視し、継続していたことが判明。
中止の支持を出しは官邸の意向を汲んだ東電判断とのこと。真相は不明。

検証用資料は、こちらを参照。安倍元総理に批判的な人が、食いつくケースがあり、政治デマ・誤解の類。



・枝野の家族がシンガポール旅行に行っている。

デマの元は二階堂ドットコム
 →枝野の家族が震災後シンガポールにきて、地元大騒ぎ
 →家族逃がした枝野、党内会議で「家族はたまたまシンガポール」と認める!

また、4/6午後の記者会見で、「記者»家族が海外いるけど?なぜ? 枝野»旅行です」というやりとりがあったという話が広まっている。実際の会見フル動画を確認したが発言はない。

4月11日は以下のように否定発言

「「幼稚園から水筒で水を持ってこいと指示があったようだが、『水道の水を入れておけば大丈夫だ』と出掛けさせた」。

枝野幸男官房長官は11日の記者会見で、東電福島第1原発の事故に関し、都内の議員宿舎で一緒に暮らす自身の子どもに水道水を飲用させていることを明らかにした。

国民には水道水の放射能汚染への懸念があることから、チェック態勢に問題がないことを強調した格好だ。 枝野氏はまた、インターネット上で家族が海外に避難したと書き込まれていることについて、 「震災発生以来、東京の議員宿舎にいる。(地元のさいたま市)大宮(区)にも、地方選挙の対応で動いているが、 それ以外は全く動いていない」と、避難説を全面否定した。」時事通信 4月11日(月)17時36分配信

以上、本件はデマとする。

・辻元清美。※デマではないヒドイ発言は実際にいろいある。

 1.阪神大震災で「自衛隊は違憲なので、自衛隊から食料を受け取らないで」というチラシを配った。

 2.東北巨大地震で、辻元清美が米軍に対し「事前協議なしの着陸は安全を無視した行為。(NHK)」と抗議。

 3.東北巨大地震で、辻元清美が「原発内の瓦礫除去に戦車投入反対(NHK)」という抗議。

   公式:辻元清美に関するデマについてで、この3件は否定している。
  
 また、阪神淡路大震災と辻元の件について本件を調べた人により、2009年以前には語られたことがないことが指摘されている。 私も同様に確認できず、さらに決定的な根拠として未だに現物のビラが登場していないことが指摘できる。NHK報道説も同様。現状では「デマ」と分類するのがフェアな態度。この3件の否定声明について、れ以上懐疑的に検証する合理的根拠はない。

・事業仕分

 1.東北巨大地震を受け、事業仕分でスーパー堤防を廃止したことに対する直接的非難

 発言は「二百年に一度の大洪水を想定するのは百歩譲って分かるが、全部の完成まで四百年かかるのは現実的か」でありまたこの予算の仕分けは完全に妥当かどうかはさておき、東北巨大地震と結びつけてよい内容ではない。

 2.事業仕分で小学校の耐震化予算を削ったという話

  これは誤報。正式には耐震化予算「等」として関係のない予算が計上されていたため、本当の耐震化予算だけを残し例年の運用に。事業仕分け結果。ちなみにデマの発端は鳩山のパフォーマンスと読売の誤報。


・「もんじゅ」が福島第一原発よりも危険で、担当課長が自殺するほどやばい。

 「もんじゅ」の環境放射線は低レベルで安定しており、福島第一原発と同等かそれにせまる事故が起きた事実はないし、現在のところ危険が差し迫っていると考える合理的な理由は薄い。

しかし自殺は本当であり、深刻な事故が起きたまま改善していないのは事実である。そこで、現状についての技術的なリスク、事故発生時の想定などは考慮しないが、課長の自殺と迫り来る危機を過剰に吹聴するネット上の噂について、そこまで危険な様子ではない、ということを示したので以下の記事を参照されたい。

 「夢の高速増殖炉「もんじゅ」が福島第一原発よりヤバい状態になりそうで責任者が自殺してた

・3月30日IAEA:福島第一原発、再臨界した可能性も」と指摘。

 報道内容は「3月30日(ブルームバーグ):国際原子力機関(IAEA)は30日のウィーンでの記者会見で、東京電力福島第1原子力発電について、「再臨界」した可能性があるとの見解を示した。 」ブルームバーグ

 このような報道があり、再臨界説が出ている。しかし元ネタはニュアンスが違う。
菊池誠が指摘しているので参照されたい。

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 最終更新2011/5/23 Wakashimu お問い合わせ先


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