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元職業スロッターの回顧録

パチプロありえない論は間違っている論


 これは、私が職業スロッターだった頃の話を、簡単なパチスロ史込みで実際の生活を振り返りながら詳述した回顧録であります。この告白は、私の実体験にして、かつ、出来る限り正確に思い出した内容ですから、嘘偽りのない、真面目なノンフィクションとも言えましょう。

さて、なぜこんな古い話をするのかというと、そうですね、ふと、パチプロが原理的にありえないということを、したり顔で公言してはばからない人を目撃したからでありました。

曰く、パチンコ屋が損してる訳がないから、勝てるわけが無い。そりゃ、たまには大勝してもトータルでは負けているものなのだよ。
 
曰く、必ず勝てるなら人に教えないから必勝法があっても知られるわけがない。
  
――ふむふむ、なるほど。一般論としてはまことに正しい。

実際に、なんらかの媒体を通じて目にする必勝法伝授や、打ち子のモニター募集など、表現や論旨がどうであれ、「お客様」に対して発信される「必ず勝てる」は、偽札製造機と甲乙つけがたいほどです。

ところが、その正論を過度に一般化してはなりません。

なぜなら、そういった詐欺まがいのヨタ話ばかりではなく、また、非合法な行為でもなくして、必勝法はありましたし、実際に、それを実践していた人々も、少なからず存在しました。

しかも、それは、理想論や机上の空論でも違法行為でもなく、というか、そういう人々の一人が、何を隠そう私なのであります。

ですから、安直な否定論を目にしてしまえば、批判せざるを得ないのでありました。
 
さて・・・私よりも10年上の世代ならば、実体験としてご存知の方もいるかもしれませんが、コンチネンタルの4枚セット打法、マジカルベンハーのボーナス中ボーナス揃え!(これは笑えるが凄い)、という有名な裏技。

さらに太古には、おでこで物理的にリールを固定させて…などという、冗談だか本当だかわからない伝承もございますが、まあいずれも、その手の「大金が約束された攻略」を、私のような半一般人層が知るのは、ホールと同時期か、その後だったことでしょう。

いずれにせよそれは、私の世代からすれば、あたかも、地下室から白衣の発明家が、初めての電球を持って現れるクラシカルなイメージ並に非現実な世界であります。

さりとて、私の世代にも、そういった御伽噺的な現象がなかったかといえば、一応はありました。

ときは1999年、テクノコーシンの「温泉天国」という機種がありました。

上級スロッターのなかでも、そのさらに一部だけから熱烈に愛されていた名機でございます。

これ、詳しい情報がそれほどは出回らないのに、大変に甘い仕様で、しかもかなり奥が深くて面白い、しかも目押しが少し難しく、挙句に技術介入の幅がハンパでない、なのにマイナー故に、打つのは何も知らない素人が多く、店側も設定を高目にせざるを得ない・・・そんな、私にとって、我が子のように愛しかった機種――愛しの「温泉天国」。

ある日、それほどまでに私が愛する温泉天国の、トンデモナイ情報が流れてまいりました…。

なんでも、子役獲得のクレジットカウントと同時に、クレジットをオフにすると、クレジットカウントはそのまま増え(つまりメダルが10枚クレジットされ)同時に、下から10枚メダルを払い出すというのです。 つまり、全ての払い出しが倍になるという恐ろしい現象です。

私もね、そりゃ、よくあるガセネタだろうと思いましたよ?が・・・どうも本当らしい。さっそく試した。

あ!、、、まじだ・・・。まじだった。

もう心臓はパンクしそうなほど膨れあがる!燃え上がるハート!

おおおお、「温泉天国」は終わったのか・・・なぜ他の機種ではなく、よりによって「温泉」なんだ。

やんぬるかな、神は死んだ!

などとガックリするわけもなく、どうせ私みたいな素人プロが知ったということは、もって2日・・・いや1日…筐体回収騒動が始まる前に、抜きまくってやるZE!

さらに、そんな事態を知らない店側(亀戸の某店)は、あろうことか、その日に限って「温泉天国!設定5・6祭り」などとやってしまったので、もう笑いがとまりませんこと、あっはっは。

ちなみに、そのゴト打法やってたのは私だけで、ごく数名が、異常に気がつき観察していた。

店員は気が付かずマイクで「2000枚突破ァ!」「3000枚突破ぁぁぁ!!」などと絶叫。

目立たないようにドキドキしながら打ち、数時間にして現金10万ちょっとを獲得したのでした。

が、このバグを使った打法は、ゴト行為になるようで、実は違法であります。そればかりか、案の定、翌日には回収騒動が持ち上がったのでした。さようなら僕の愛しき温泉天国・・・。

さて、こういう例があるのは事実でございます。

しかしながら、ご賢察の通り、こういったことは例外中の例外でありましてね。ましてや、多少は裏社会と縁がある、という程度の一般人である私なんかにとっては、人より圧倒的に速く情報を得るというのは、不可能なのであります。

では、なぜ多くの若者がスロットに走ったのか?

それは、ごくマレにある破格の攻略を夢見たからではなく、フランス革命以来とも称される、パチスロ革命――技術介入時代――に遡る必要があるのです。

それは1995年、阪神大震災、地下鉄サリン事件、私は、ぎりぎり19歳だったので鑑別所で済んだという運命の年。

クランキーコンドルという機種が、静かに、普通に新機種としてホールに並んだのでした…

それはまさに、1905年、もじゃもじゃ頭の無名な特許局員が『運動する物体の電磁気学』という論文を発表した状況に似ていたかもしれません。

ホール導入当初、クランキーコンドルは、実にしょっぱく、新装だというのにお客様があまり勝ってくれないほどだった…と、そう伝わっています。
 
当時、メーカー発表された「機械割り」を、設定順(1から6)に並べると次のとおり。
 
95% 98.2% 100.6% 102.5% 104.7% 107.1%  ※普通のレベル

最低設定95%はかなり渋いし、設定5の104.7%は、よほど不運でなければ高設定を体感できるくらいの数字であります…が、実際に打つと、ボーナスの獲得枚数も少ないし、コイン持ちもあまり良くないという、なんともアッティオン・ブリケーな機種でございました。

ところが、この機種の解析が終わると、さまざまな要素が判明していくのでありました。

その結果、驚愕の事実が発覚。

クランキーコンドルは、かつての機種にはなかった「技術介入」の余地が、極端に大きいという特徴により、打ち手の技量によっては、とってもとってもともって甘い機種だということがわかったのであります。

そして「技術介入を織り込んだ機械割り」を計算しなおすならば、げにおそるべき正体が!
  
技術介入を前提に機械割りを出し直すとどうなるか、実際に数字を比較したら、あら大変。

 設定1 1/277.7 1/481.9 095.0104.2%  
 設定2 1/264.3 1/442.8 098.2107.3%  
 設定3 1/256.0 1/409.6 100.6109.6%
 設定4 1/240.9 1/390.1 102.5→113.5%
 設定5 1/240.9 1/381.0 104.7→113.7% 
 設定6 1/240.9 1/381.0 107.1→116.3%
設定 BIG確率 REG確率 技術介入なし機械割り→技術介入後の機械割

このように、最低設定にあたる1であっても、機械割りが104.2%なのです。最低設定1ですら!

これが発見されるまでは、あちこちのお店が設定2と設定5しかおかないなど、凄い状況でした。

しょっぱいなんてトンデモナイ!

実はトロけるほど甘く、カルピスの原液に練乳をまぜて健康飲料と言い張るような機種だったのでございます。

つまり、技術介入を徹底できれば、店側が最低設定1のみでしか運用しなかったとしても、通常の機種でいう設定5と同じレベルの甘い甘い甘い機種だったのです。

クランキーコンドルは、打てば打つほどトータルでは確率に収束していくという大数の法則が、打てば打つほど確実に利益が積もることを保証しているのでありました。

た・だ・し 

【技術介入を徹底する】+【確率通りに収束するほどの回数を打つ】

この二つを実現していれば・・・という条件がついてこその「勝ちの保証」でありますよ。

はい皆さん。想像していただきたい。この条件を満たすとはどういうことか?

こういうことだ。

 朝9時から夜23時までの1日13時間、休まずノンストップでスロットを打つ。
しかも、全ゲーム第1リールを、正しい知識と正しい目押しを徹底する。
ボーナス中は期待値最大になるようリやはり正しいプレイ外しをし、
メダルが残っていた場合は換金する。それを毎日毎日毎日。

という生活をストイックに継続するということであります。 もちろん1日単位では-4万円などもあるし、みっちり打って+1500円だった、なんて日も普通にありますよ。

しかし、そういときでも、自分の直感が何を言おうとも「トータル収支が目的なんだ」と自分を納得させる必要も出てまいります。

ともあれ、いずれにせよこのクランコ革命こそが「毎日フル攻略で打ち続ければ設定1でも月収で数十万の勝ちが保証されている」という意味で認知された、最初の機種の誕生でありました。ここまで甘いので、確率に収束するまでの「十分な回数」も(今思えば)意外と少ない。

たとえば、勝つ額がばらつくにせよ50000G(約7000G×7日)ならば結果は出るでありましょう。

例として1週間毎日設定1ばっかり打った場合(台選択が最低の状況)で試算しましょう。

 50000G×3枚=投入150000枚 ×104.2%=156300枚払い出し。増加メダル+6300枚。

つまり7日で現金12万5000円の換金。総投資が45000円だったのなら7日で純増8万円。 平均投資が1日1万円という状態だと7日で純増5万5千円。

このように、常に最低設定である「1」しかうてなかったとしても28日間で【純益】が32万円±10万あたりになるのでありました。

これは純益なので、手元には50万円は残るのが最低ラインというわけ。

そして実際はもっと稼げるのであります。なぜなら「たまたま設定6をつかんだ」ということはあっても、最低設定は「1」ですから「たまたま設定-4を掴まされた」という状況はございません。

まあ最低設定1で機械割りが100%を越えると、以上のような事態になるわけでした。

 しかしながら…

1日中、技術介入を徹底する+確率通りに収束するほどの回数を打つ、などということが本当に可能だったのでしょうか?常識的にはムリに思えます。

が、体力・能力・時間・楽しむ心・集中力・貧乏、このいずれもが高いレベルで揃っている人材にとっては、実現可能なのでございました。

つまり、一部の若者達にとっては可能なことだったのであり、そして結果としてみれば、実際にそういう生活が出来てしまったのですね。

1日で8000ゲームも回し、13時間労働を嬉々として行う!

だって楽しいんだもの!だってお金が増えるんだもの!

そうして、最も華やかな時期には、実に月収(純増)50万円〜80万円という額を、スロットのみで合法的に稼いでいた者が続出したのであります。

 そうです、「若い職業スロッター大量発生」の時代が訪れたのであります。

連中ときたら、もう、1ヶ月に35日くらい通いつめ、しかも開店から閉店までの13時間のうち、実に17時間くらい、コンドルばかりを機械のように正確に打ち続ける狂いよう。

もはやマシーンであり、サイボーグ化する若者達。 当然、いつしか日本全国すみからすみまでコンドルだけはALL設定1という状況になり、それでも一部の若者は勝ち続け、正体が白鳥であることが周知となったコンドルは、絶滅危惧種になってしまいます。

ただし、コンドルは絶滅しようとも「技術介入」という概念の確立は後のスロットに影響を与え続けることになりました。コンドル以降は、開発側を悩ましてきた「機種ごとの個性」を生み出す要素が「技術介入の度合い」という要素として新機種の開発に活気をもたらしたのであります。

時代は、1995年のクランキーコンドル登場から3年、1998年頃には「技術介入」という考え方は、業界において十分な地位を得るに至っていました。

メデタシメデタシ…。

といって終結するほど、人間社会は簡単ではございませんでした。

それ以降、一部の若者にとって、パチスロは、極めれば安定した収入を得ることができる、という認識が、実体験に基づく身近な話になり、さらには、スロット打ちが職業化する過程で、さまざまなノウハウも生まれ、若者にとって、パチスロとは自分達で攻略し楽しみながら稼げる面白い世界なのだ!という認識が根付いてしまったのであります。

一方、現実にホールにいる客の大半は、地理にもよるとはいえ、やはり会社員や、主婦や、大学生や、そういった、人間の身体のままである普通のお客様が中心。

そして、なぜか一部のロボットみたいな若者達が、どういうわけか毎日やたら勝っている、、、通路で景気のいい会話をしている、、それを聴いてさぞ不思議に思ったことでっしゃろう。

そんな時代、業界全体から、ビタ押し前提の若者層が嫌われたのか、技術介入前提でやっとトントンという本末転倒な機種などがあらわれては、当たり前のようにあらゆる客層から嫌われ消滅しました。

 嫌われがちな若いスロッターも、方針変更やさらなる努力を続け、さまざまな機種の解析情報を求めては追求し、研究していく。 

もはや特定機種に限らず、いくつかの機種で技術介入を駆使すれば、純益が25万〜40万ほどの月収は余裕だという試算を得ては、実践していくのでありました。

そして、私ことワカシムは、コンドルの甘い汁をちょっとしかすえなかった、こんな時代になってから、本格的に参入したのでございました。

時代は、1998年〜2001年の世紀末。

当時、スロット業界は、革命を経て混沌の時代を迎えたのでした。そしてスロットブ−ムをたきつける名機の出現も重なり、一般人が1日で20万円勝つような機種も頻出するのでした。

設定6の機械割りが130%のアステカなどは、1日で10万しか勝てなかった不幸としか表現のしようがない凄い機種でした…。

メーカーやホールとて、やはり腕がある若者層に食いつかれるより、一般のお客に普通に勝ったり負けたりしてもらうのが本道であるからして、機種を変えたり、イベントで客層を調整したりしていましたが、でも、店側が、どのように工夫しても、どうにもならないことがあります。

既に多様化した状態は、より情報戦の様相を呈してしまい、どうしても、一般客より、きちんと雑誌を買い、友達同士の情報交換もあり、解析データを頭に叩きこみ、1日中ロボットのように速く正確に打つことが日常化している若者の方が、上手に確実に立ち回るという現実です。

というわけで、そういった変遷を経た後にスロットで収益を出すということがどういうことか、ここからは、私の実体験、というか当時の生活を解説するのがよろしかろうと思います。

なので4号機はじめから 、CT機あたりまでの話になるのは、おゆるしいただこう。

また、前提として、いかなる台を打つ場合も、フル攻略&基本は最速でございます。(フル攻略とは、技術介入可能な要素を完全にこなすということ。スイカのビタ押しですらリール1回転)

※判る人のために・・・私が打っていた機種
 「温泉天国」「花火」が中心。近所に残っていた「ゲッターマウス」気分転換でたまに7枚交換の「スープラ」、さらに「アステカ」。また、自分がフル攻略で打てる知識と技術を持つ機種は、設定が期待できる状況なら打つ。「シーマスター」とか。

ちなみに自分のスキルでは「花月」の外しがどうしてもできなくて、かなり美味しい設置店があったのに、諦めていたのでした。技術はそのくらいのレベルであります。(超上級の次の次くらいの上級者。速さと正確さが私のレベルでも、最上ではないというだけで、普通のちょっと打てる人からみると尋常ではないと思うけれど)

実際のところ、スロッターとして安定した収入を得て生きる間は、事実上、ほぼ全てをスロットの神に捧げ、余暇は深夜のみ、という状態になるのであります。

では、いかにして月収(純増)20万〜40万が最低ラインで、場合によっては80万近くになる月すら出てくるのか、その実生活を紹介していきましょう。

まず、1998年〜2000年のうち、超徹底的にスロットオンリーで生活したのは合計10ヶ月くらいだろう。ホストの友人とつるんで、ホストの客の女性の家に半居候していたこともあれば、交際していた女性が吉祥寺で一人暮らししていたので、吉祥寺に居座っていた時期もある。そんな頃の話であります。ちなみに社会復帰後も職の間にスロット暮らしを挟んだことも。

というわけで、説明に移りたいのですが、その前に、これは主張しておきたい。

私や、他の職業スロッター諸氏も、当時、とにかくスロットが大好きだったということ。

不自然なズルッという4コマすべりが来たとき。

アステカで白7白7サボテンが第一リールにズゴン!と停止した0.02秒後。

子役が完璧な目押しに反して、ズルリとすべってハズレた後の静寂

まさに脳汁がドバドバと分泌され、体温が上がる瞬間!

高名なスロッター、ジャブロンスキー伍長はかつてこういったと伝わります・・・

 「私はね、そのとき、射精していたんだよ!」

まったくだ!

実生活 スロプロ生活の詳細 方法論

親指が変形してもなんのその、かように我々はスロットが好き。では、そんなパチスロを愛した若者が、収益を上げるためにこなした生活がいかなるものか、詳述しつつ解説しましょう。

まず、日常は二種類に分かれます。
 
日常@「信頼できる店の新台入荷やイベントの日」と日常A「普通の日」

日常@は月に数回しかないけれど、朝早く、場合によっては朝5時や7時から、お目当ての店舗にいって並びます。※私の場合、店舗の新規開店以外では、前日から並ぶことはしなかった。

もちろん閉店まで打ち続ける。

このときは4回中3回は2万〜8万、まれに10万強、さらにマレに20万近く儲かる。本当の新機種の場合は、情報が少ないため、リーチ目調査や、面白さの調査など、非効率な打法になりますけれど、やはり重要な資金源でありました。※こればかり狙う新装プロもいましたが私は違います。

日常Aは「普段」のことで、週6日程度に相当するでしょう。

朝、9時頃に起床し、10時直前に目的の店の目的の台に行く。

機械割りが100%越える機種をブン回すのが基本。

そして10時〜23時の生活には、大雑把に3パターンある。

・パターン1 確定負け+回収放棄の日

 毎日打つ以上、またトータル収支が目標ですから、朝から現金で1200G級のはまりを食らい、状況によっては-4万円程度でお昼前に切り上げることもありました。

そういう日は1日ヒマなので、ついスロットを打ちたくなってもガマンする。途中でふらりとどこかの店に入っても、それはただのギャンブルになってしまうから。

だから、素直に収支記入帳に-4万と書き、収支度外視で、7枚交換のスープラを打って癒されにいくか、ゲーセンでバーチャファイターか、恋人相手に性欲処理。

22:00頃からスロット屋に戻り、設定発表や各台のBIG数とゲーム数チェック。

気になるときだけREG数も。 その後、再度ゲームセンターに行き、バーチャファイター仲間やスロット仲間と情報交換。

・パターン2 普通の日

負け確定という悲惨な日も少なからずありますけれど、大抵は、朝から閉店まで13時間ほど、マシーンのごとく打つ日々になります。

10時〜23時みっちりと。スタートで-4万でも、打ち続ければ+になったり、閉店時で-5万だったりという場合もあるし、情報があれば、夕方から台移動、店移動も。

昼・夜の食事は、モチベーションによりどちらかは食べる日もある。

そして、13時間ぶっとおしで打ち、収支表に+42000円とか+2000円とか-7000円とか記入。22:30〜23時閉店にかけて、店舗の必要なデータをメモに記入。

その後、ゲームセンターに行き〜以下略。

・パターン3 キター!という日

 狙い通り高設定を掴んだであろう日や、設定判別で4以上が確定した日、よくわからないが異様に出る日が普通にある。(ちなみに確定で高設定だったとしてもマイナスの場合もありますが、確率よりも直観的な期待の方が正しいんじゃないかと思うほど、確定高設定での負けというのは少ない)

こういう日は、隣の会社員や後ろの小僧が凍りつくほど集中力を高め、まさに中の人は、マシーンに違いない、と他の客がひくほど速く正確に何時間も流れるように打ちつづける。 私の場合は、エフェドリンなどでのドーピングも辞さない。

日常から1.5秒を計る体内時計が原子時計の精度(誤差1/60億の精度)というのは大げさだが、1/60の精度は保っているからこその最速とフル攻略の両立。

すると、BIGボーナスを40回近くひいて、かつ8000G以上を消化し、子役の取りこぼしが全くないか、4枚くらいで、リプレイ外し成功率99.9〜100%という、神速と高精度を両立する13時間になる。そういうわけで、収支表に+58000とか+72000とか記入。

浮かれることなくメモ帳に店舗のデータを記入。

それが週7×平均12.5時間クラスのパチスロサイボーグ化生活の日常でありました。

また、打ち終わった後もやることがありますな。

毎日の雑用であり13時間労働後の最も面倒な仕事がまっている。 店舗データと収支記入。

--------実例-------------

 ・収支記入例
 7/1花火-9000 -9
 7/2花火-4000 -13 アズ+21000 +8
 7/3花火+18000 +26 アズ-3000 +23
 7/4温泉(5 +79000 +102
 7/5温泉-50000 +52 アズ+36500 +88.5 
 7/6 B-MAXイベント +32000 +120.5  
 7/7温泉+90000(6?) +210.5
 7/8温泉+19000 +229.5
 7/9温泉-11500 +218
 7/10温泉-8000 +210
 7/11温泉-45000 +165
 7/12温泉+24000 +189
 7/13温泉-20000 +169
 7/14温泉-10000 +159 花火-6000 +153
 7/15温泉+64000 +223 アズ+55000 +273
 7/15アズ-46000 +227 花火+8000 +235
 7/16ワードラ初日+100500 +345.5
 7/17ワードラ2日+32000 +377.5
 7/18ワードラ3日+32000 +409.5
 7/19ワードラ4日-5500 +404
 7/20温泉-40000 +364
 7/21温泉-1500 +362.5
 7/22温泉+13000 +375.5
 7/23温泉+19000 +394.5
 7/24温泉+25000 +419.5
 7/25温泉-54000 +365.5
 7/26温泉+1500  +367
 7/27B-MAX-30000 +337 アズ+26000 +363 亀戸
 7/28ワードラ+8000 +371

※収支は、毎日付け足すだけで簡単にする。この7月の場合は、結果論だが7月24日時点での純増+419500円がピークで、最終的に月で+370000くらいになっている。
------------------------------------------------------

これを毎日書く。収支は、その日の「店移動したしないにかかわらず、機種ごとの±と累計」だけでもいいからつけることに意味がある。(面倒なので翌日でいいや、とかやりだすといいかげんになっていく)

ちなみに、プレイデータについては(BIG・REG・ゲーム数以外)記録していない。意外に思うかもしれないが、腕に自信があり、収支計算だけしっかり記録していれば必要ないと思う。(データ取りで時間をロスしたくない)リプレイをカウントしないタイプのカウンターが付いている店では、リプレイを1/7として後でゲーム数を補正する程度のことは必要ですけども。

まあ、要するに、私の場合はですね、月間トータルで安定して稼げる機種のぶん回し+たまに大勝が期待できるイベントやら新装に行くことを基本としたスタイルということになりますね。

毎日の13時間にわたる脅威の集中力でサイボーグ状態の毎日・・・閉店後のBIG回数チェック、高設定発表がある店の閉店チェック、イベント情報など足で集める情報。 そして新機種情報は、雑誌に出るので、機械割りやリプレイはずしなどの手順をちゃんと覚えなくてはいけない。(現役の頃は、1日打てば身に付いたが)

さらに、私が温泉天国にこだわった理由でもありますが「全体的に打ち手の平均レベルが低い店」(つまり設定を高くしないとお客さんが勝ってくれない店)をホームとするのですね。

そう、このようにすれば、本当に最低月収20万から40万が安定するのであります。

つまり、パチプロはありえるのでした。

そのようなわけで、「安定した収入をパチスロで得るなんてことはありえない」という主張を、何も知らない輩が、あたかも自明の真理であるかのように吹聴するのを見ると、イラっときますね。

なぜなら、クランキーコンドル黄金時代が過ぎた不遇の時代から参入し、努力によって、本格的にパチスロで収入を得る生活を過ごした経験者として聞き捨てならないのであります。

 どれほどの努力を払ったか、ましてや疑似科学扱いされるとなればなおさらでありますね。

と、以上、長いですが、だらだらと「パチプロ」は成立する話でございました。

おしまい

おまけ―どうして皆、やめたのか?―

かくして月単位で勝つことは可能なのでありました。

では最後に、どうして多くのものがそういう生活を止めたのか・・・

トータル収支のみに注目する意識が高まるや、目指すは1ヶ月400時間のフル稼動。

つまり毎日13時間、完全な知識と完全な目押しで打ち続けるのはあたりまえ

そうしたフル攻略を維持しながら、より速く、より精確に、マシーンと化す

暴走は、止まらない…

まだ合理化は可能じゃないか?と誰かが言う。

おお、そうだ。1枚たりとも損にはできない、積もり積もれば山になる!

ちょっと待て、メダルはこぼすな!拾う時間で2秒ロス!

惜しいと思え1秒を!ヤイサホー!

メダルのカチ盛り?バカいうな! いいから多く回すのだ!

さあ合理化をすすめよう、そうしよう。

もはやタバコも無駄金だ、禁煙しよう、そうしよー!

それなら飯も時間のロスじゃん?そのとおりー!

絶食するの?それはムリー。

おっと、名案が浮かんだ、聞いてくれ。

カロリーは、ジュースとチョコと砂糖で補充、それ充分。ジーニアス!

栄養バランスどうなのよ?ビタミンミネラル錠剤で!ついでにウイダーゼリーを3つ飲め。

さあ気合を入れて打ちまくれ。

新機種くるぞ、来週だ!ロムの解析やったやつ、いますぐここにさらってこい!

明日は恵比寿で新装だって?徹夜で並ぶぞ寒いけど。

カップルデーも美味しいイベント盛りだくさん。打てる女をナンパしろ!

とにかくさらえ、さらってこい。

彼女がホザク「あたしと設定どっちが大事?」もちろん設定アタリマエー。

彼女がホザク「おわかれね」もちろんOKありがとう!

効率向上バンバンザーイ!

・・・という具合で、サイボーグと化した職業スロッターの熱狂は止まらない…

いつのまにやら合理化と効率化の追求が、信仰のレベルに昇華した精密動作人間たち

そして、その境地に到達できないモノは脱落するのでありました。

もう少し適当でいいだろう、という者は、驕る者、負け組みとして軽蔑され、情報収集を少しでも怠った者は、実際に稼げなくなり、やっていけなくなるのです

もはや長時間の精密動作を永続できる狂信者の群れと化す

つかれていようが休みはない。

・・・さあ起きろ!夜明けの前に、並ぶんだ!良い台とるよ絶対に!

眠いなら、覚せい剤でもあぶってこい!ライターよこせヤイサッホー!

メシ食うな、腹が減るならあぶってこい!アルミをよこせヤイサッホー!ヤイサッホー!

突撃ラッパを吹き鳴らセー!プップププー! ヤイサッホー!

・・・

そんな暮らしが続いてく・・・

 そしてみんな体力の低下とともに気が付くのでありました・・・

 普通に働いたほうが楽じゃない?…と。
 

 元職業スロッターの回顧録 Slotter Memoirs 

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