2007年8月設立。健全な懐疑主義を理念とする懐疑主義団体である。
会長は超常現象の謎解きの管理人ウィザードこと本城達也。
団体の正式名称は"Association for Skeptical Investigation of Supernatura"で、
意味は超常現象の懐疑的調査のための会である。略称ASIOS(アシオス)
設立は、2007年3月新団体のプランを温めていた本城から相談を受け、半年ほどの準備期間をかけて、メンバー集め、団体の趣旨や活動方針の検討、ほか細かい事務処理などをこなし、同年8月、正式に発足した。一般会員は、まだ募集していないが、今後、募集していく予定である。
創立メンバーについては、本城と若島に続き、Yahoo以来の旧友で、健全な懐疑主義について理解しているテンカマこと蒲田を誘った。他、Net上で交友があり、
ビリーバーが嫌いというだけの人材だけでなく、健全な懐疑論の文脈を理解している立場として、私たちが認識している数名の方々に限定されている。
他、アラビア語を含む数ヶ国語に通じ、超常現象に比類なき知識を持つ羽仁礼。超心理学の健全な部分との接点であり、情報を提供できる明治大学の石川教授。歴史部門では偽史学を専門的に調査してきた原田実など、日本では稀有な立場の人々もお誘いしている。また、我々Skeptic
Forteanの先人として、日本にこの道を開いた、皆神竜太郎、志水一夫、山本弘なども参加していただいた。
新団体ASIOS設立の理由
2008年現在、疑似科学批判としての懐疑主義は、世界的な規模で発展し
洗練されてきている。2006年には、現代の懐疑主義における総本山であったCSICOPが、CSIに改名するなどの動きもあった。
本城の調べではサイキックチャレンジと
同様の催しをしている懐疑主義団体が、世界で複数存在していることも判っている。ただし本家は、挑戦者があまりにもしょぼいため、2010年にて終了の予定らしい。
他にも、団体によってはクリティカルシンキングやジュニア・スケプティックの普及活動もしており、故カール・セーガンの遺志は、そういったかたちで引き継がれている。
アメリカでは、セクシー懐疑論者レベッカ・ワトソンによって、懐疑主義(Skepticism)に共感はあっても距離を感じている若い女性たちのための懐疑主義として、Skepchik(スケプチック)
が登場し、年配の男性が多いSkepticsとの精神的な壁を取り除くことに成功している。
日本はどうか?たしかに日本も、かつてよりは懐疑主義について認知されてきたと思うが、それでもなお、現在のアメリカやオーストラリアと比較すると、驚くほどの差がついてしまっ
たように思う。
以上の状況に加え、My Space(世界的なSNS)に参加し、海外の懐疑論者やスケプチックと交友を持ち、日本との温度差や活動の規模、洗練の度合いなど、とにかくあらゆる面で差が開いていることを痛感し、危機感を抱いたことも大きい。これはなんとかせねばなるまい、という気持ちが大きくなったわけである。
しかし、理由はそれだけではない。
本来は、日本のJapan Skepticsに入るべきだったが、どうも活動しておらず、本家のCSICOPがCSIに改名して2年が過ぎようとしているなか、2008年の時点で公式サイトのリンクを、旧名の「CSICOP」のままにしており、また、最近ではアポロ月面着陸否定論を支持し「アポロは月に行っていない」という発言をしている大槻義彦教授を迎え入れるなど、実質的に懐疑主義団体ではないことは明白になってしまったため、とても私や本城が参加したい団体ではありえない。役員の名を見ると、すばらしい人々が多く、それだけに惜しいのだが。
また、本家CSI(シーエスアイ)を代表とする、海外の懐疑主義団体
、近年の左巻健男、田崎晴明、菊池誠、天羽優子等の職業科学者による「ニセ科学批判」活動、
個別では安斎育郎の活動など、基本的には多数派のビリーバー勢力への抵抗であり、実害批判や疑似科学批判が主体となっている。
このような、批判活動が目的の場合は、どうしても政治的な理由で、過剰に結論めいた主張をする非合理な否定論にも、寛容にならざるを得ない場合もあるだろう
が、少なくとも我々は、それだけは避けたい。変な否定論も、軽信と同じく批判する。
つまり、我々は懐疑論者であり、必ずしも実害批判を使命とした活動がしたいわけではなく、超常現象を含む科学的にグレー
から黒にかかる案件の真相―つまり「どのように誤りであるか」ということに強い興味を持っている。
もちろん、疑似科学批判(黒いものを黒だから注意せよと注意を促し、社会的意義に価値を見出す活動)も、結果として含むにせよ、それ以上に、我々が理想と思う懐疑主義のありかたを追求し、自身が懐疑論者たる行動をとり、デバンキングとクリティカルシンキングを二本柱とした、探求の意味をもった懐疑論者としての活動がしたいのだ。
なにしろ、本城にせよ私にせよ、本当に好きなことは超常現象や奇現象である。そこにあるのは、お宝候補を探すための、知的な淘汰という意味での懐疑主義である。我々は、その意味で懐疑論者でありSkepticForteanなのである。
それと、我々の経験では、疑似科学批判が目指す成果を得るためには、実害が明白なものは誰かがやらねばならないにせよ、基本的にはデバンキング情報を提供し、ポインターを示すことで、知ることの面白さを体験してもらい、調べることへの慣れや意義、それを通して身につく知的スキル、そのような知的主体性を持ってもらうことでしか実現できないと考えている。
ビリーバーでも否定派でもなく、健全な懐疑論者であるためには、非常に面倒くさい知的努力が要求されるわけで、好奇心という原動力なしでは、否定派はつくれても、懐疑論者を生み出すことはできないだろう。
カール・セーガンの指針、「不思議なことに驚嘆する心と、健全な懐疑精神の結婚」は、我々にとって進むべき道を示しており、私はこの道を歩みたい。
ともあれ、以上のように、独特でわかりにくい位置でもあり、我々が理想とする懐疑主義の活動をするには、自分たちで団体をつくるしかないというのが結論にな
った。
また、日本発の疑似科学や超常現象が、世界的に蔓延した場合、それらのデバンキング情報を問い合わせる日本の窓口がないため、それらのネタだけは、
我々が義務として調査するつもりである。
秘密結社
・ PJS(Practical
Jokers Society)
2007年の情報公開以降、じょじょにその正体があきらかになりつつある、歴史ある秘密結社。設立は18世紀とも、紀元前ともいわれている。
正式名称は、Practical Jokers Societyといい、略称PJS、ピージェーエスと読む。
活動は、手間と費用を惜しまず、無意味で利得のからまない、しかしセンスの良い悪ふざけ(Practical
Joke,hoax)を仕掛け、密かに愉しむことだとされている。
Practical
Jokeとは、元来、冗談のいたずらという意味であるが、Hoax(でっちあげ)なども含んでおり、ミステリーサークルや鼻行類もPJSのいたずらであるとみなされている。真偽は不明。
公式には、18世紀に友愛団体として発足し、初代会長はサン・ジェルマン伯爵(Comte
de
Saint-Germain)を演じたヴェルダン伯爵、それを演出した三人組(オーストリアの外相カウニッツ、イギリスの政治家ピット、フランスの宰相ショワズール)の四名が、四人一役で会長を勤めたとされており、伝説的なジョーカーとして尊敬されている。
基本的には、いたずらを愉しむことが目的であるが、偉大なジョーカーとして殿堂入りすることへの憧れは、時代とともに強くなる一方で、費用をかけすぎて破産した者や、人生を棒に振ったジョークなど、痛ましい事例が出てきたため、秘密主義の緩和が提案され、情報公開に踏み切ったとされている。
なお、少なくとも18世紀から今日までの超常現象報告において、15%〜20%がこの団体の悪ふざけ(Practical Joke,hoax)に起因するというほどの
実績を持つ。
公式サイトは、いまだ多くの情報を公開しているとはいえないが、これまで謎とされてきた組織の規模や資金源、詳しい活動内容などについて、若干の情報が閲覧可能となっている。(2007年12月31日現在)
しかしながら、依然として謎も多く、創立の起源はもっと古く、ルネッサンス期ダヴィンチ起源説や、エジプト起源説、ヒッタイト説など、いまだ
研究者の間では論争が続いており、さらなる情報公開に期待が集まっている。現在、私は入会し日本支部に所属している。
奇現象趣味(近似的秘密結社)
・ Spfile友の会
「S:奇妙度が高く、p:可能度が低い」という、研究家どころかビリーバーさえ放置してきたハイストレンジネスを筆頭に、微妙にずれた超常現象・UFO事件への深い愛情を持った、超一流の超常現象通が集う
近似的秘密結社のオフィシャルサイト。
編集長は、UFO現象の奇妙さを愛するペンパル募集氏で、安易な否定派もちょっとしたマニアも太刀打ちできない知識と情熱を持つ怪人。
一般に、近似的秘密結社として親しまれているが、活動内容は、超常現象系の話題を軽信せず、かつ軽んじることもない
、イギリス的かつ懐疑的フォーティアンな立場を愛しつつ、寄稿者が好き勝手なことを書くという『Spファイル』(現在5号)
の発行がメインである。また、カテゴリごとにおすすめ文献を、微妙な書評で紹介していくスタンスの『Spレビュー』(創刊号はUFO本レビュー)
も発行している。
主な寄稿者には、編集長のほかに馬場秀和氏や「と学会」の方、
そこらを歩いている懐疑論者など。ASIOSからも、会長以下数人ほど寄稿者がいる。